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2010年12月30日の画像

 対物レンズの直接焦点像というのを撮影してみました。
 対物レンズによる直接焦点像というのがどれくらいの大きさで、どれくらいの位置に出来るのか分からなかったので、実際の顕微鏡にパラフィン紙をかざして試してみました。
 顕微鏡から三眼鏡筒を外してパラフィン紙をかざしてみると、ステージから22cmくらい上に小さな像ができることが分かりましたが、問題は、その距離が短か過ぎるために通常のアダプターでは対応できず、三眼鏡筒の改造が必要になるのではないかと思われたことです。ところが、オリンパスBH2の三眼鏡筒部は根元から取り外すことが可能ですので、ひょっとしてと思ってマイクロフォーサーズのGH1をその上に乗せてみると合焦範囲内にあることが分かりました。マイクロフォーサーズは思ったよりもフランジバックが短いので、まだ
これでも1cmくらいの余裕があるようでした。

【撮影条件】
■顕微鏡 OLYMPUS BHSU
■照明 Achromat 0.9 のハネノケコンデンサに18mm径の黒紙を置いて暗視野としている。光源はタングステンランプ
■カメラ パナソニック GH1(ISO100 JPEGの最高画質で記録)
■その他 シャッターはB(バルブ)とし、黒紙のスリットを視野絞り上で手動で動かして露光。 画像調整は、PhotoShopでレベル補正のみ行った。

【No,1】
■資料 MWS製珪藻プレパラート J146
■対物レンズ SPlanApo10 (OLYMPUS)
■撮影レンズ なし ※トリミング
■コメント
 撮影レンズなしの直接焦点でもなかなか良い画像が得られることが分かりました。
 これは中心部をトリミングしていますが、全体の視野はかなり広いです。

【No,2】
■資料 MWS製珪藻プレパラート J081
■対物レンズ SPlanApo10
■撮影レンズ なし
■コメント
 中心部の画像はなかなか良いですが、周辺部に行くと極端にぼけてしまいます。像面湾曲が出ているようです。周辺部の倍率色収差も目立ちます。