コガネハナガサか?

 2005年7月10日、菰野町で開催された「みえ・菌輪の会」の例会でM2さんが採集されたオレンジ色のきれいなきのこ。広葉樹らしき不朽木上に出ていたという。
 一見して何かピンと来るものがあった!図鑑ではなくてインターネット上で良く目にしているような・・。
 
 家に帰ってパソコンを見てみると・・、そうそう、これこれ!これにとっても似ているなあ・・。
 高橋春樹さんの「八重山諸島のきのこ」のトップページに掲載されているコガネハナガサだ。
 なんとなくキツネノハナガサの仲間かと思っていたのだが、よく見たらMycenaとなっている。写真を見ると、このきのこのように、ひだの縁部のオレンジ色の縁取りはあまり顕著ではないようだ。コガネハナガサであるならば、縁シスチジアがかなり特徴的な形をしているようなので、未熟な個体ではあるが、ひだの断面を観察してみることにした。

 あるある!
 ムチのように先が伸びた特徴的な細胞が幾つかあるようだ。

 縁シスチジアの基部の組織は、なぜか球形の細胞からできている。

 ひだ先端を、ひだと平行な側から見たもの。
 やはり、ムチのようなシスチジアがたくさん見える。

 これは、傘表皮の細胞。
 傘表皮にもかなり細長い細胞が表面から伸びているようである。

 ・・ということで、顕微鏡的な特徴の一部を見た限りでは、コガネハナガサの線がかなり濃いと思った。今度はもっと成熟した個体を探してみたい。

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