香良洲公園のショウロ属(2006.04.30)

 4月23日のクラブの観察会でショウロの仲間が何種類か採集されたというので、確認に行ってきた。

 香良洲公園は、柔らかい砂地の土地にクロマツの大木がたくさんあって、どこにでもショウロが出ていそうな雰囲気であるが、ショウロの姿はほとんど見当たらない。

 1カ所で、地面が盛り上がったように割れているのが幾つか見つかった。
 掘ってみると白っぽいショウロらしきものが出てくるが、どうもショウロとは雰囲気がかなり違うような感じ・・。

 断面は細かいスポンジ状だが、大理石のような模様が入っているのが普通のショウロと違うところだ。
 表皮の赤変性もほとんど見られない。

 成熟した個体の断面では、白っぽい網目模様が入っているのが良く分かる。
 菌糸束が良く発達しているのも特徴のようだ。

 断面の顕微鏡写真(×100)
 このあたりは、ショウロとほとんど変らない。

 400倍の画像。やや未熟なためかも知れないが、普通のショウロより胞子が少し小型で、ショウロの胞子に顕著に見られる2個の油球がほとんど見られない。

 担子器は8個くらいの胞子を付けているように見える。

 これはやはりショウロとは違う種ではないかと思えるのであるが、それではいったい何ですか?と問われると、はたと困ってしまう。ショウロ属に関する情報をほとんど持っていないからだ。
 誰か分かる方があったら教えてください。


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