2002年7月6日(土)のキノコ
津市内の某公園、夏のキノコが一気に顔を出してきている。
先ず、驚いたのがテングタケ(1)の大群生。まるで腐生性のキノコのように一箇所にかたまって
発生している。少し古くなっているのが残念だったが、こんなのはめったにお目にかかれないので
しっかりと写真を撮っておいた。大群生の外側にはまだ幼菌が顔を出しており、このシロの勢いが
相当に強いことが分かる。
テングタケ科のキノコでは、この他にガンタケ(2)、ヘビキノコモドキ(3)、オニテングタケ又はシロオ
ニタケらしき幼菌、ヒメコナカブリツルタケ?が見られた。
ヘビキノコモドキは、例年この時期には大量に発生するはずだが、今日はまだ1か所でしか見られ
なかった。
イグチの仲間では、チチアワタケが発生の末期を迎えている様子で、アミタケも2箇所で見られた。
ムラサキヤマドリタケ(4)は、まだ1か所で見られたのみで、ヤマドリタケモドキやアカヤマドリなども
まだ見られなかった。
その他には、コウジタケ(5)、クリイロイグチモドキ(6)、ミドリニガイグチ、コゲチャイロガワリ?、ヒメ
アワタケなどが出てきている。
また、名前のない「うまそうなイグチ」や、これと似て裏側の赤い不明のイグチも見られた。 この
不明のイグチの1mくらい横には巨大なイグチの古くなったものがあったが、何であったのか見当も
つかなかった。
ベニタケ科のキノコでは、アイタケ(7)、ヤブレベニタケ(8)、ニオイコベニタケなどが可憐な姿を見せ
ている。その他、カワリハツ?やヒビワレシロハツ、アカハツなどが見られたが、シロハツやクロハツ、
チチタケなどは未だ出てきていないようであった。
ヒダナシタケ類では、ハナビラタケ(9)の2回目の発生が始まっているようで、あちこちの松の切り株
に幼菌が見られた。 ニッケイタケ(10)やマンネンタケも今が発生の時期なのか、とても瑞々しく美しい
姿を見せている。ヒラフスベも今が発生の時期のようだ。
腹菌類では、ウスキニセショウロ(11)が西側の斜面にたくさん出ていた。同じくニセショウロ科と思わ
れる腹菌もあちこちに発生していた。
冬虫夏草では、クモタケとセミタケ(12)を見つけることができた。 クモタケが先ず目に飛び込んできて、
これをほじくっていたら、そのすぐ横でセミタケが見つかったのである。大型のキノコが出てくると、こう
いうものは目に入らなくなってしまうのであるが、じっくり探せばかなりあるのだと思う。
その他にも、ビロードツエタケらしきキノコやノボリリュウタケの仲間など実にたくさんのキノコを見る
ことが出来て幸せな1日であった。
今回の写真の大半は、最近中古で購入したCoolPix990を使用した。
990を使って感じたのは、マクロのズーム域がCoolPix950に比べると広角側にかなり広いということ
で、フレーミングがしやすいと感じた。もちろん、三脚にしっかり取り付けられることとレリーズが使える
のは非常に有難い。
だがしかし、撮影中2回ほどフリーズしてしまったのと、曇天モードのホワイトバランスが極端に黄色に
偏っているのが気になった。
最後に・・おまけの写真を付けておきます。