2003年4月13日()のキノコ









(1)トガリアミガサタケ
(2)イッポンシメジ属
 今日は天気も回復し気温が上がりそうだったので、毎年一度は見ないと気が済まない"春の女神"ギフチョウを見るため、上野市に車を走らせた。

 ギフチョウの生息地には採集者らしき二人連れが先に来ていたが、チョウは見つからない様子で引き上げようとしているところであった。しばらく様子を覗っているとネットを持った別の採集者がやってきたので、ギフチョウを獲らないように注意してやると、私のことを監視員か何かと思ったらしく3人とも大慌てで逃げていった。
 この場所のギフチョウは絶滅寸前の状態であり、地元の人たちが大切に保護活動をしているにもかかわらず採集者は後を絶たない。この後1時間ほど待ってみたが、遂にギフチョウは1頭も姿を現さなかった。

 昨年アミガサタケを見たという情報のあった名張市のダム湖に行ってみる。
 ダム湖の周辺は桜が満開の状態で、お花見の人達で賑わっていた。見当をつけた場所に車を止め、コンビニのおにぎりなどをほおばっていると、目の前にアミガサタケらしきとんがりが見えているではないか!あるところにはあるもんだ。そそくさと食事を済ませて近くで見てみるとトガリアミガサタケ(1)のようであった。昨日のアミガサタケに比べると、より大型で網目が細かく、縦の筋が通っているのが特徴のようである。やはりこれも桜の老木に菌根を作っている様子で、ゴミが捨てられたようなダム湖の斜面にも大型のものが幾つも並んでいた。まだ詳しく調べていないが、トガリアミガサタケよりもオオトガリアミガサタケの方に近いように思われる。

 同じ場所に黒いキツネタケのようなキノコも生えていた。これこそがクロキツネタケか?と思ったが、良く見るとヒメコンイロイッポンシメジに良く似たイッポンシメジ科のキノコ(2)のようであった。

 黒いキツネタケのことが気になったので、帰りに昨年の場所に寄ってみたが、それらしきものは何も出ていない。代りに、ゼニゴケの間から出始めているヒメツキミタケ(3)が、とても美しい姿をみせてくれた。



(3)ヒメツキミタケ