昨日のキノコ大発生(?)に気を良くして、今日は先ず、いつものマツタケ山に行ってみる。
そろそろアミタケが発生している頃だ。
痩せた松山の比較的日当たりの良い場所を探すと、
アミタケ(1)はちょうど食べ頃といった状態で発生していた。まだ発生量は少ないが、肉厚でとても美味しそうだ。アミタケには目が無いので良さそうなものを20枚ほど持って帰ったが、残念ながら虫食いのものがほとんどであった。
この分だとハタケシメジも出てきているに違いない。
そう思ってハタケシメジの場所に行ってみると、やっぱり
ハタケシメジ(2)は発生していた。まだ小指の先程もない幼菌が多かったが、写真のようにかなり成長しているものもあった。
こう予想が当たってしまうと、ちょっと面白くない気もするが、久しぶりにアミタケとハタケシメジに出会えてとても嬉しかった。
ついでに近くにあるシイタケの「ほだ場」に寄っていくことにする。
半ば地面に埋もれたシイタケの古いほだ木から、見慣れない
大型のチャワンタケ(3)が発生していた。大きな長楕円形の胞子を持っており、クロチャワンタケ科のキノコのようであるが、それ以上は良く分からない。
ボロボロになったシイタケのほだ木からはウラベニガサらしきキノコがたくさん生えていた。詳しくは調べていないが、
写真のもの(4)などは普通のウラベニガサとはちょと違うように思われたので、とりあえずウラベニガサ属としておいた。
もう少し新しいほだ木には、今まで
フクロシトネタケだと思っていたキノコ(5)がたくさん付いていた。十分成熟しているようだったので顕微鏡で胞子を観察してみると、フクロシトネタケではなくオオシトネタケらしいことが分かった。今までフクロシトネタケだと思っていたキノコは殆んどがオオシトネタケであるらしいことが分かってきた。
冬場を除き、シイタケのほだ場に行くといつも生えている
ムササビタケ(6)が、ここでも元気に群生していた。
夕方に家の近くの林を散策していると、
赤い小さなチャワンタケ(7)が目に付いた。見た目では何であるのか良く分からない。ヒイロチャワンタケのはずが無いよな?などと思いながら顕微鏡を覗いてみると、全ての特徴がヒイロチャワンタケですよ!と言っていた。
最近、ここに掲載しているキノコの写真や顕微鏡写真が美しいという、身に余るお言葉を頂戴したので、キノコの写真については右下に撮影データを付け、顕微鏡写真については画像処理方法を記載してみた。
キノコの写真は殆んどが手持ち撮影である(4月26日のキノコは全てが手持ち撮影)。手持ちといっても必ず何かにカメラを固定するようにしているが、改めてデータを見てみると、自分でも驚いてしまうが・・1/4秒などというシャッターを平気で切っていることが分かる。露出補正などもしているが、補正したのを忘れたまま次々と写真を撮っているのも分かるだろう。(^_^;
要するに結構ずぼらに写真を撮ってるだけなんですけど、カメラの性能が良いのと、シャープフィルターなどでごまかしている部分が大きいのでしょうね。後は運任せってとこかな・・。
顕微鏡写真の方は、とんだ「まやかし」で申し訳ないが、ほんとに写真がきれいになるので、病み付きになってしまっている。