2003年8月11日(月)のきのこ









(1)ウロコケシボウズタケ
(2)ヒメツチグリ属
 気が付いたら随分長いこと更新をサボってしまった・・。m(__)m
 「更新まだなの?」という声もそろそろ聞こえてきそうな気がするので、鈍ってしまった体に少し鞭を入れる。

 今日は、ウロコケシボウズタケの若いものを求めて1月4日の発見場所に行ってみた。
 発生場所に続く林道は殆んどが舗装されているが、一昨日の台風10号の影響で崖崩れなどがあったらしく復旧作業をしていたため少し手前に車を駐車。(と言ってもほんの300mほどだ。)ヤマビルがたくさんいる山なので、決死の覚悟で山の中へ・・。
 実を言うと7月にも同じようにこの場所に来ているし、もっと石灰岩の規模が大きい鈴鹿山脈北部の御池岳周辺でも探索をしてみたが、ウロコケシボウズタケらしきものはな〜んにも見つからなかった。
 今回は台風の影響で石灰岩の周りに積もった落ち葉が適当に吹き飛ばされた様子で、幸いにも石灰岩にくっつくように生えていた1本(1)を見つけることができた。1月4日に見つけた発生場所から2mも離れていない場所である。
 しかし、残念ながら頭部の燐片もほとんど落ちてしまっている古い個体であった。おそらく前に見つかったものと同じ時期に発生した固体だろう。
 辺りをじっくり探してみると、とても小型のものが2本並んで生えているのも見つけることができた。
 石灰岩がごろごろした斜面でしばらくこそごそやっていると、幼菌らしきもの(2)が目に付いた! しばし目が輝いたが、良く見たらヒメツチグリ属の幼菌であった。幼菌には違いないけど、うーんとても残念!

 林道の斜面の1ヶ所にホオベニタケらしききのこ(3)がたくさん付いていたので、検鏡用に持ち帰る。
 その他、山中ではツエタケ、イタチタケ、ノボリリュウタケの仲間などを見かけたが、今回は見なかったことにして写真も撮らなかった。
 ヤマビルに血を吸われることもなく無事帰還。

 このあと、なぜか唐突にクロヒメオニタケの胞子が見たくなり、飯高町のシイタケのほだ場に寄って行くことにする。
 ほだ場では他のきのこは殆んど何も生えていない様子だったが、クロヒメオニタケ(4)だけはなぜかたくさん生えていた。「超ラッキー!」というやつである。
 クロヒメオニタケの胞子には新しい発見もあり、わざわざ見に行った価値は十分あったと勝手に思っているのである。



(3)ホオベニタケ
(4)クロヒメオニタケ