このところシュイロヤンマタケに夢中になっていた。
きっかけは、冬虫夏草のガヤドリの仲間を偶然見つけてしまったことにある。
(そのあたりの経緯はpicoさんの「
冬虫夏草・談話室」の過去ログを見ていただくと良く分かります。)
ガヤドリの仲間を見つけたのは、山寺の参道に面した砂岩の崖地でイワタバコがびっしりと生えているような少し湿気のある場所である。そして、どうもこの場所がシュイロヤンマタケの大変な「坪」であったらしいのだ。
1体目は、この未熟なガヤドリを現地に戻しに行ったときに見つかった。鮮やかなオレンジ色の子実体が遠目にもよく目立っていたのが幸いしたのだろう。(あと1mくらい手が届かない高さにあったため、翌週に採取した。→
採取した個体)
そして今日、また新たに2体を発見したのである。
シュイロヤンマタケはヤンマタケに比べ子実体が柄、結実部、尾状突起の3つの部分に分化することと、分生胞子の長編の長さが短いことなどが特徴であるらしい。
採集した個体の子実体も、なんとなく柄と結実部に分かれているように見えるが、先端の尾状突起というのは未だ分化していない様子であった。
実は
ヤンマタケらしきものを昨年の大晦日に採取している。ヤンマタケと呼ぶにはあまりにもみすぼらしいものであったが、先日、これを保管してもらっているMさんのところに行ったら、少し追培養してもらっていたようで、子実体はこの3倍くらいにも成長していたので驚いてしまった。
このあと9月23日にまたもや現地を探索してみたら、更に3体を確認することができた。
こんなにたくさん見つかってしまうと有り難味がかなり薄れてしまったような気がするが(笑)、このうち1体はまだ未熟なようで羽根が1枚きれいに残っていたため、寄主がノシメトンボであることを確認できた。
話は全く変わるが、2003/02/23のキノコ(ナガエノホコリタケ)に少し記事を追加したので、興味のある方は見てやって欲しい。