2003年12月29日(月)のきのこ

フユヤマタケ(Hygrophorus hypothejus forma pinetorum)

 中古のデジカメ「CoolPix5000」を手に入れたので、試写を兼ねて近くの松山でフユヤマタケを撮ってきた。

 フユヤマタケは比較的若いアカマツに菌根を作っている様子で、毎年ほとんど同じような場所に発生している。今日見つかった個体は柄とひだがオレンジ色を帯びているものが多く、まだ若い固体が多いようであった。
 美味しいきのこらしいので一度試食したいと思っていたが、いつもほんの少量しかとれないし、なんだかこんな可愛らしいきのこを食べるに偲びがたくて・・ 
今日もそのまま乾燥標本になろうとしている。(^_^;

 CoolPix5000はワイド端で2cmまで寄れる接写性能があるので、広角レンズ偏愛者の私にはとても魅力のあるカメラであった。
 ところがである・・。
 今日撮ってきた写真を見て、しばし「ん・・」と思ってしまった。
 三脚を使用して目一杯絞り込んで撮ったはずの写真なのに被写界深度がえらく浅いのである。(上の写真) 被写体が小さいのである程度は仕方ないのかも知れないが、それにしてももう少し深度がないと困ってしまうレベルである。
 そこで、今まで使ってきたCoolPix9**シリーズのカメラとCCDのサイズなどを比較してみると、CCDが大型化しているにもかかわらず最小絞りのF値が小さくなっているのが原因であることが分かった。
 一般的な写真では小型デジカメのCCDの小ささゆえの被写界深度の深さは好まれないことが多く、自然なボケ味の方が好まれたりするのであるが、きのこの写真に関してはそれでは困ることが多いのである。
 自称「ブレ・ボケ写真家」の私にはあまり気にすることではないのかも知れないけど、でもやっぱり気になるなあ。せめて、もう2段くらい絞り込めるようにして欲しかったなあ・・。

      (CoolPix 950,990,5000 CCDサイズなどの比較表)
機種名 CCDサイズ ズームミドルポジションの
最小F値(実測)
CoolPix 5000 2/3 F 7.2
CoolPix 990 1/1.8 F 8.6
CoolPix 950 1/2 F 9.8



 別の写真     並べたところ     色合いの違い 
(E5000 F6.7 1/6sec 三脚使用)