2004年3月28日()のきのこ

シャグマアミガサタケ(Gyromitra esculenta (Pers.:Fr.) Fr.)
 名張市のダム湖周辺でアミガサタケの仲間を探索してきた。

 今年は春先の雨が極端に少なかったので、アミガサタケの仲間も発生量が少ないのではないかと予想していた。
 昨年、トガリアミガサタケの仲間がたくさん生えていた場所を探してみたが、一見したところ何も生えていない様子である。厚く積もった斜面の落ち葉を少しどけてみると、まだ白っぽい幼菌が1個だけ見つかった。昨年あんなにたくさん生えていた普通のアミガサタケの方は、幼菌さえも全く見つからない。やっぱり今年は発生量が非常に少ないようだ。
 最後に、本命のシャグマアミガサタケの場所を確認してみると、高さ3cmくらいのとても小さなものが1本だけ出ていた(上の写真)。幼菌だから小さいのではなくて、もうかなり成熟した個体のようだ。発生環境は、桜の木があるだけのなんでもない場所である。
 直射日光がきつかったので白い傘で遮ってみたが、やっぱりまだかなりの逆光気味で良い写真にはならなかった。(それとやはりピンボケが・・)

 ピンク色の桜のつぼみが大きく成長していて、もう1〜2日、今日のような暖かい日が続けば開花しそうな勢いであった。昨年と比較すると10日以上早いのではないだろうか。



[ 昨年(4月22日)の写真 :  発生状況   断面   顕微鏡写真