2004年05月22日()のきのこ
シイノトモシビタケMycena lux-coeli Corner)

 シイノトモシビタケが例年より1-2週間早く出ているという情報があったので、急遽「光るきのこ観賞ツアー」を組んで熊野市の発生地まで行ってきた。と、言っても急な呼びかけであったので、結局のところ参加者は私ときのこ狂Mさんの2人だけとなってしまった。

 途中、数年前にM2さんがハマキタケを採集されたという神社に寄ってみる。ハマキタケは新たに見つからなかったが、意外にもこんな時期にウスタケを見ることが出来た。神社の照葉樹林になぜウスタケ?と思っていたら、Mさんが近くにモミの大木があることを教えてくれたので深く納得。きのこってとても律儀なものなんだ・・。

 熊野市の発生地に着いてみると、シイノトモシビタケはもう発生のピークをやや過ぎている感じで、古くなって腐りかけているような個体も幾つか見られた。それでも新鮮な個体がかなり見られたので大満足!暗くなるまでに他のきのこを探索し、腹ごしらえを済ませた。
 こんな物好きは自分達だけかと思っていたら、今日はもっと重症の人達に出会った。はるばる大阪から光るきのこの写真を撮るためにやってきたという4人連れである。話を聞いてみると、きのこ愛好家ではなくて写真愛好家であるという。以前からシイノトモシビタケの写真を幾つか撮られている新宮市の楠本さんに場所を教えてもらってやってきたということで、今夜はここでテント泊し、じっくりと写真撮影をするということだ。
 「F8で20分露出が目安らしいです・・。」思わず、楠本さんから伝授されたという露光時間などを教えてもらうことができた。それにしても、1枚写真を撮るのに20分も待ち続けるのは大変だなあと思う。私にはとても真似できないと悟った。あとでよく考えてみたら、フィルムの感度のことを聞くのを忘れていたなあ。(^_^;

 私としては、何とかしてデジカメでシイノトモシビタケのきれいな発光写真を撮りたいという気持ちがあった。今回はCoolPix5000のNR(ノイズリダクション)機能を試してみることにしていた。 ところがである・・。いざ写真を撮ろうという段になってマニュアル露出のシャッタースピードの設定の仕方が分からなくなってしまった。仕方がないので感度を最大の800に設定し、絞り優先モードの最長のシャッタースピード8秒で撮影したのが上の写真である。
 かろうじてピントは合っているが、粒子が粗いのと、やはりノイズがかなり多い。(上の写真は相当にノイズを修整した後である。)本当はもうひとつの「クリアイメージモード」というのを試してみたかったが、それどころではなかったのだ。
 再度挑戦をしなければならないが、その前に蛍光塗料の玩具か何かで撮影技術を確立してからにしなければならないと思っている。

 その他、この海沿いの照葉樹林で見られたきのこは、不明のクヌギタケ属2-3種、スミゾメシメジ(?)、ダイダイガサ、ミドリスギタケ、ツエタケ属不明種、ニセキンカクアカビョウタケ、コフキサルノコシカケ、コガネニカワタケ、アラゲキクラゲ、マユハキタケ、その他もろもろ(魑魅魍魎、、)であった。
 この中でスミゾメシメジ(?)というのがいかにも場違いな感じであるが、どう見てもスミゾメシメジそのものに見えたなあ・・。(写真なし)