2004年06月26日(土)のきのこ
キヌガサタケ(Dictyophora indusiata (Vent.:Pers.) Fisch.)
幼菌(卵) 古い個体 成長の様子 別の写真 胞子
北勢町でキヌガサタケの生える竹林を守られているお宅に菌友数名でおじゃまして、自力ではなかなか見つけられなかったその美しい姿を見せてもらってきた。
住居の裏山といった感じの孟宗竹林に入らせてもらうと、観察用(?)の通路にビニールテープが張られ、幼菌の周りには不用意に踏んでしまわないように目印の棒が立てられている。何年か前、故吉見昭一先生がここを訪問されたときに「貴重なものだから大切にしてやってください。」とお願いされたことを忠実に守っておられる様子である。
林内には、昨日くらいに発生したと思われる大きな古い個体が幾つも倒れており、これから発生する幼菌(卵)も幾つか見ることができた。前日まで雨が降っていたので発生が見られるかどうか少し心配していたが、幸いにも3個体が発生を始めている様子であった。
レースのマントが伸びるのは初め比較的ゆっくりであるが、網目が開き始める頃からはあれよあれよという間に開いてくる。しばし、きのこの女王様をモデルに入れ替わり立ち代りの大撮影会が繰り広げられた。
生の姿を見るのは初めてのきのこであるが、図鑑等では恐らく何百回と写真を見ているきのこなので始めて見たという感じがまったくしない。「おお、図鑑といっしょじゃないか・・」という感じで、懐かしさにも似た感情を持ったのは自分でも不思議であった。
それにしても、このマントが開いた端正な姿は何とも美しい!
悪臭とされるグレバの臭いも反って好ましく感じられるかも・・??