2004年09月18日()のきのこ
コウボウフデPseudotulostoma japonicum (Kawamura) Asai, H.Sato & Nara
 宮川村の標高600mあたりを散策してきた。

 昨年、9月27日に幼菌を採集したコウボウフデの場所を見てみると、もう柄が大きく成長している個体が幾つか見られた。もっと若い固体も見られたが、今年はコウボウフデに限らず、秋のきのこがかなり早く発生してしまったようだ。そのせいかどうか分からないが、このコウボウフデもかなり小型で貧弱であった。子嚢が観察できるような幼菌は見つからなかったので何も採集せずにそのままにしておいた。ここのコウボウフデも菌根はだいぶん弱ってきているようなので、いつまで見ることができるか分からない。

 イボセイヨウショウロの発生する別の場所では、やはりいつもの登山道のまん中辺りに5cm程もあろうかと思われる固体が顔を出していた。(写真→) 昨年とほとんど同じ場所である。これも、もう採らないと約束したので、そっとそのままにしておく・・。

 さて、ここまではなんとなく順調であったのだが、本日密かに期待していたウロコケシボウズタケの方はさっぱり見つからなかった。2年前の発生以降、今年も新しい子実体の発生はなかったようだ。さすがに稀菌と言われるだけあって、簡単に次々と発生するものではないようだ。

 その他、この日目に付いたきのこは、カレバキツネタケ、サマツモドキ、ツエタケ、センボンイチメガサ、ムササビタケ、ヒカゲシビレタケ、フウセンタケ属2〜3種、チャツムタケ、ヒイロチャワンタケなどであった。
 イボセイヨウショウロの場所の近くで見つけた黒っぽいホコリタケだけを採集して持ち帰った。(参照:「あやしいきのこの画像置場」)