2004年10月10日()のきのこ
タンポタケCordyceps capitata (Fr.) Link

並べた写真     2次胞子     寄主(ツチダンゴ)の胞子
 飯高町の標高400mあたりを徘徊してきた。

 登りがけ、マツタケ採りの人に出会ったので発生状況を訪ねてみると、もう少し前からかなり出てきているという。収穫物を見せてもらうと、20本ほどの土の中に埋もれていたような白っぽいマツタケであった。これではとても素人には採らせてもらえないだろう・・。
 でも、今日の目的はマツタケではなくてバカマツタケである。バカマツタケをいっぱい採って食べようというのではなくて、バカマツタケのひだにあるという縁シスチジアを見てみたいという甚だ学問的な目的のためなのである。(ホントかな・・) で、もうお気付きかと思うが、表紙写真がバカマツタケでないということは全くの空振りだったということなのだ。(^^;
 検鏡したあとは「バカマツタケご飯」にして食ってしまおうなどど良からぬ事を考えてしまったからか・・。

 尾根筋のコナラやマツの混じった林に大型のタンポタケらしききのこを発見した(写真)。 寄主のツチダンゴも大きなものは径が3cm程もある。あまり詳しく調べもせずにタンポタケとツチダンゴとしたが、間違っているかも分からない。

 その他に目に付いたきのこは、オトメノカサ、スミゾメシメジ、ミネシメジ、ムラサキアブラシメジモドキ、ショウゲンジ、チャツムタケ、ガンタケ、チチタケ、キチチタケ、チョウジチチタケ、シロカノシタ、ナギナタタケ、ベニナギナタタケ、クチベニタケなどなどであった。全体にきのこ自体は少なめであったが、良く探せばかなりの種類が出ているようであった。
 おっと、それから、帰りがけのマツとコメツガの生えたそれらしき斜面で、土を割って頭を出しているきのこが目に付いたので仕方なく(?)採ってきてしまった。家で吸い物にして食べたら、やはりというか何というか絶対的に美味かった!