2004年10月31日(日)のきのこ
やはりまだ暇を持て余している(?)きのこ仲間のK氏と、今話題のスギヒラタケを見がてら青山町のブナ林に行ってきた。
ブナ林に続く川沿いの林道を車で登っていくと、しばらくして「ちょっと待った!バック、バック・・」とK氏が叫ぶ・・。車を10mほどバックさせるとすぐ横のやや年季の入ったスギの植林地に真っ白なスギヒラタケがたくさん生えていた。林床にはスギエダタケもぽつぽつと見られた。
自分ひとりだったら通り過ぎてしまうところであったが、目が4個になるとやはりそれなりに見えてくるようである。今度は私が道端に群生している小型のコガネタケのようなきのこに気が付いた。車を止めてよく見るとどうやらスギタケのようであった。近くにはやや古いハタケシメジやツチスギタケと思われるきのこも少し生えていた。(ここまでは実にらくちんなきのこ観察であった・・。)
林道の終点に車を止めブナ林へと続く急峻な坂道を登っていくと、シデ類と思われる倒木に黄色いきのこがびっしりと生えているのが目に付いた。近づいてみるとニガクリタケであった。ニガクリタケはこの他にも実にいろいろな場所で発生しているのが見られた。発生時期も季節に関係なく1年中見られる逞しいきのこで、おおよそ絶滅危惧種とか希少種とか言われるものとは対極にあるような種に思われる。
ブナ林では昨年も見られたというツキヨタケを期待していたが全く見つからなかった。代りにヌメリツバタケモドキがブナの枯れ木などにぽつぽつと発生していた。少し時期が遅すぎたのかも分からない。その他には、チシオタケ、ナラタケ属、ドクツルタケ、チシオハツなどを少量ながら見ることができた。
急な坂道を登り口のところまで降りてくると、登るときには目に入らなかったコガネタケの群生を見ることができた。
帰りに白山町の「四季のさと」に寄ってみる。
あったらいいなあと思っていたカゴタケ(上の写真)がいきなり見つかったので気を良くしたが、雨がたくさん降った割にきのこの発生はとても少ないようだった。ハナビラニカワタケが瑞々しい姿を見せてくれたので写真に収める。
カイワレダイコンの匂いがするサクラタケと桜餅の匂いがするコカブイヌシメジがあったので、なんでこんな匂いがするのかを考えてみたのだが、いくら考えてもそんな理由など見つかるはずもない・・。これらの匂いは恐らく偶然の産物なのだろう。
それに比べカゴタケの方は明らかに腐る直前の(つまりいちばん美味しい状態の)フルーツの匂いを模しているのに間違いないようだ。ということは、味もそれなりにフルーツの美味しい味なのかも分からない。誰か試してみる・・??
今日まで気が付かなかったのだが、国土地理院の2万5千分の1地形図がカラー版で試験公開されている。題して「ウォッちず」。題名はちょっとダサいが、これはほんとに便利になったもんである。 (2004/11/02)