2005年2月27日()のきのこ
 
(ナラガシワ落枝のきのこ)
松阪市小阿坂町

 ぼちぼちと春が近づいている気がしたので、Colpoma属の生えるナラガシワの落枝を見に行ってきた。

 ナラガシワの落枝をよく見ると、Colpoma属以外にも幾つかの菌が繁殖していることが分かる。
 真ん中の写真がColpoma属の子実体が出来上がりつつある小枝である。樹皮の下にある長楕円形の黒っぽい膨らみが子実体の幼菌で、もう少し暖かくなると樹皮を割ってオレンジ色の美しい子実層面を表わすはずである。これを持ち帰って湿らせた容器に入れておくと、じきに成長してくるので、家で克明な成長記録を付けようかとも思ったが、先ず部屋を片付けないと置き場所もないような状態なので止めにした。
 上の写真の菌は何だかよく分からないが、かなり目立つオレンジ色をしている。これも今日は持ち帰らなかったが、今度またゆっくりと顕微鏡等で観察してみたい。
 下の写真は、干からびたタマキクラゲである。タマキクラゲはColpoma属と同じ落枝に付いていることもあり、生存競争をしているようにも見える。
 これらの菌が何時ごろどうやってこのような落枝に取り付くのかは非常に興味のあるところだ。案外生きているうちから感染する菌もあるのではないだろうか?

 このあと近くの神社のシイ林も覗いてみる。見られたきのこはシイタケ、ワヒダタケ、コガネニカワタケなどであった。
 良さそうなシイタケを1個持ち帰り、家でピスを使った切片の切り出しの練習をしてみたが、やっぱりこれはどうも思うようにいかないのだった・・。