2005年04月16日()のきのこ
三重県名張市


 天気が良さそうだったので、伊賀のギフチョウを見がてら名張市のアミガサファミリーを見に行ってきた。

 先ずはギフチョウの発生地を2箇所廻ってみたが、見られたのはネットを持った採集者2名だけ。話を聞いてみると、昨日は何頭か飛んでいたらしいが、採取者も5〜6人入っていたので、もう全部獲られてしまったかもしれないということだ。全くもって困ったもんである。ギフチョウをネットで捕獲するのは容易いが、きれいに写真に納めるのはとても難しことなのだ。せっかくシャッターチャンスに強いD70を試してみたかったのに、ぶつぶつ・・・。辺りには愛護団体の人たちが設置した「採集はしないで・・」という看板・張り紙がこれでもかというくらい何枚も掲示されているのであるが、採取者にとってはそんなものは全く目に入らないのだ。やはりこれはもう法的な規制をかけるしかないという思いを強くした。そうしないとこれらの地点のギフチョウはすぐにでも絶滅してしまうだろう。
 帰りがけ、林の中で傷ついたギフチョウが飛べずにもがいているのが目に入った。右後翅が羽化に失敗してねじれているのと、右前翅の付け根が折れてしまっているようである。ミツバツツジにとまらせて撮影をしてみたが、残念だがこれはもう救いようがないのだ。

 名張市のダム湖周辺の桜は満開をやや過ぎたという感じで、舞い散る桜吹雪がとても美しかった。
 最初にシャグマアミガサタケの場所に行ってみた。昨年は貧弱なものが1本だけだったので今年はもう出ないだろうと思っていたのだが、これが予想外にけっこう豊作であった。桜の根に菌根を作るような感じで7〜8本ぽこぽこと出ていたのである。しばらく写真撮影を楽しんだあと3本を採集してきた。こっそり毒抜きして食べてみようというのではなく、検鏡と標本用である。
 普通のアミガサタケの方は、数は少ないもののそこそこは出ているようであった。中にはまだかなり小さな幼菌もあったので、これからもっと出てくるのかも分からない。
 トガリアミガサタケも発生はかなり少なかったが、古くなって乾燥した固体とともにまだかなり若いものが少し残っていた。

 どうも最近視力が衰えてきたせいか、だんだん写真を大きくしてしまう傾向がある。ノートパソコンなどの小さなモニターや速度の遅い回線では随分見づらくなっているのではないかと思う。m(__)m