コイシタケ?
2004/11/27 鈴鹿市

 鈴鹿青少年の森で実施した菌類調査で、シイの樹下に群生していた球形の白い菌。採集したときはHymenogasterの何かと思われたが、調べてみるとどうやらこれはコイシタケとされている菌のようであった。


 断面はやや固いスポンジ状で、カミソリの歯をすべらせると薄皮をむくように非常に薄くスライスができた。


 顕微鏡を覗くと、大きなイボイボ胞子の異様な姿に驚かされる。


 担子器(?)は1胞子型というのだろうか??


 KOHで組織をばらしてみると、硬質菌のようにかなり強靭な組織のように見える。やや黒っぽく見えるシスチジアのような細胞(写真中央上部)が散在して見られた。
 同定のキーとなるクランプ結合は、30分くらい目を凝らしてみても見つからなかった。クランプは無しとして良いだろう。
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