2004年10月23日(土)のきのこ
宮川村で予定されていたきのこのイベントが災害のため延期となってしまったので、時間をもて余しているきのこ仲間のK氏及びにわかきのこ探索師のN氏ときのこ調査に行ってきた。
先ずは、近くの松山でマツタケの発生状況調査から・・。(^^;
近年同じような傾向が続いているが、やはり今年も気温が高すぎてマツタケの発生状況はきわめて悪いようだ。ごく限られた場所でしか発生していないように思われる。もっとも、これは気温が高いせいばかりでなく、かなりの松が松枯病で枯れてしまったせいなのかも知れない。
この松山では、シモコシ、ササタケ、アミタケ、トキイロラッパタケ、ケロウジ、ホウキタケなども見ることができた。
昼前までこの山の中を這いずり回り、午後は飯高町へと向かった。
飯高町の調査地は標高約400m。アカマツ、モミ、コナラ、その他の落葉樹の生い茂るやや薄暗い斜面を登っていくと、先ずフキサクラシメジに似たきのこが目に付いた。辺りには古くなったクリフウセンタケやホウキタケの仲間なども見られ、薄暗い林内の落枝上にはベニチャワンタケも見らた。
もう少し斜面を登った、アカマツとモミの根が来ているような場所にヒメサクラシメジと思われるきのこが散生していた。さらに辺りを探すとカクミノシメジ又はスミゾメシメジと思われるきのこが幾つか見られた。大型でがっしりしたものや、やや華奢なもの、変色性の強いものや弱いものがあり、両種が混じっているものと思われたが、持ち帰って胞子などを調べた結果では全てカクミノシメジのようであった。
さらに同じような場所でコウタケに似たきのこをN氏が見つけた。周りを探してみると次々と列をなしてかなりたくさん群生しているのが見つかった。コウタケよりも小型で、ケロウジではないかと疑いたくなるようなものであるが、コウタケやシシタケの方に近いのは間違いない。コウタケモドキとでも呼びたくなるようなきのこである。
その他この斜面では、ミネシメジ、ケショウシメジ(?)、ムラサキアブラシメジモドキ、センニンタケ(?)、ロクショウグサレキンなど、けっこういろいろなきのこを見ることができて面白かった。
やはり、この時期は松山を這いずり回っているより雑木林を歩いた方がずっと楽しい・・??
コウタケモドキ?と比較するためにケロウジを採集してきて観察してみた。(2004/11/03)