10日の夕方、仕事場に妻から電話があり、心電図に異常があるので直ぐに入院するよう病院から連絡があったという。半信半疑で病院に電話を入れると、先の心電図に命にかかわる可能性のある心室性頻脈というものが発見されたので、すぐに病院に来て検査をせよということであった。
病院に駆けつけて心電図を見せてもらうと、頻脈が記録されていたのはちょうど7階にある仕事場に行くために階段を昇り終えた時間と一致する。そんなことではないかとある程度は予想していたが、あの程度の運動で私の心臓がそんな恐ろしい状態になっていたのかと思うとショックだった。「よくあの時死ななかったものだ・・」とか、「これではウロコケシボウズタケ探しはできないなあ・・」とかいった考えが頭の中をぐるぐる廻った。そのあと直ぐに心臓のエコー検査。結果は、心筋梗塞その他の兆候もなくエコーで見る限りいたって健全な心臓とのことであった。
でも結局私は何時発作を起こして死んでしまうかも分からない重病人ということになって、心電図のモニターと良く分からない点滴に繋がれてICUに2泊、一般病棟に3泊するはめになってしまった。携帯電話の使用もインターネットの接続もままならない死ぬほどたいくつな5日間。間に3連休が挟まっていたのが最悪であったのだ。
昨日、やっと運動しながら心電図をとる負荷検査をしてもらうことができた。ランニングマシンの上を早足で歩く程度の速さから徐々にスピードを上げ、最後はやや早めのジョギング程度のスピードになると心拍数は見る見る160程度まで上昇した。しかし、心室性頻脈は出なかった。心室の一部へ行く電気回路がブロックされて生じる脈の変形は見られたものの心拍数が上がるにつれて不整脈そのものは少なくなっており、心室と心房が連携してきちんと動いているということで、治療の必要はないということであった。
今日、前回の検査で朝食を抜き忘れたために実施できなかった胆のうポリープのエコー検査と血中脂質などに対する栄養指導を受けたあと、晴れて釈放となった次第である。ちなみに、胆のうポリープとされていたものは今回の検査でまた「胆のう結石」となった。これは以前に何回か受けた検査でも結石とポリープの間を往復していたのであるが、今回の検査では体の向きを変えるとポリープ(?)のある場所が明らかに動くのが自分でも確認できたので、結石に間違いないのだなと確信できた。