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おけら日記

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2005-07-02(Sat)

久しぶりに観察会

鈴鹿サーキットに隣接する鈴鹿青少年の森で開催されたきのこ観察会に行ってきた。これは一般市民を対象に鈴鹿市が企画したものであるが、雨が降りそうな天気だったせいか参加者は10名程度とかなり少なくなってしまった。カラカラ天気が最近まで続いていたせいで、きのこの数は予想どおり非常に少なかったけど、夏のきのこを代表するテングタケ科、ベニタケ科、イグチ科のきのこがそれぞれ数種類づつ採集され、思った以上に多くの種類を集めることができた。あと1週間くらいこのような梅雨空が続けば、爆発的な発生が見られるのではないかと思われる。

つい先日、ベニタケ科の勉強をしてきたはずなのに、やっぱりベニタケ科はさっぱり分かりませんでした。(^^;


2005-07-11(Mon)

チチタケをとってしまった・・

今日は仕事帰りに近くの公園に立ち寄ってみた。きのこの出方は相変わらず渋いけど、よく見るとかなりの種類が出てきているようだった。

ざっと歩いてきただけでも、ヒナノヒガサ、ナラタケモドキ、ヒメコナカブリツルタケ、フクロツルタケ?、アワタケ?、不明イグチ、キヒダタケ、イロガワリキヒダタケ、ニオイコベニタケ、赤いベニタケ2〜3種、アイタケ、クロハツ、クロハツモドキ、クサハツ?、チチタケ、ツチカブリ?、ヤグラタケ、アラゲキクラゲなどを見ることができた。

チチタケは、まさに今食べ頃と言わんばかりの新鮮なものが数本かたまって生えていたので、本能的に手が動いてしまい、思わず採集してしまった。今回は、みじん切りにして焦げる直前くらいまで油で炒めたので、ぼそぼそした歯触りはあまり気にならなかったのだが、かすかなきのこの味が感じられるだけで、やっぱりそんな、某県人が熱狂するほどおいしいきのこだとは到底思えなかったのです・・。


2005-07-15(Fri)

イグチが爆発ぎみ!

そろそろいい頃だと思ったので、昼休みのきのこ観察に同僚のAさんを誘ってみた。案の定、ムラサキヤマドリタケやヤマドリタケモドキなどの大型のイグチ類がたくさん出始めていた。テングタケ科ではヘビキノコモドキ、ベニタケ科ではクサハツの仲間がやたら目に付いた。もう一つイグチの仲間では、若いコゲチャイロガワリと思われるきのこの非常に美しい群生に出くわしたが、カメラを持っていなかったので傑作をものにすることができなかった。(?)

食べ頃のムラサキヤマドリタケを幾つか集めてきて、「絶対うまいから!」とAさんに持たせたが、こういうのをありがた迷惑と言うのだろうな・・。


2005-07-16(Sat)

イクチ茸の地膚子おろし添え

近くにある森林公園の食堂であやしげな薬膳料理を出しているというので食べに行ってきた。その薬膳料理の一品の中に「イクチ茸の地膚子おろし添え」なる料理があるのを知ったからだ。イクチ茸とはいったい何ものなのか? 調べない訳にはいかないではないか・・。

〜 中 略 〜

で、食べてみた結果ですが・・、イクチ茸とは小型のアミタケのようでした。中国か韓国から入ってきたものかな? 食感はアミタケそのものだけど、土臭いようなアミタケの風味は完全に抜けてしまっているから、恐らく水煮か塩蔵で保存してあったものだろう。それにしても傘の径が2cm以内とかなり小型なので、アミタケに近縁の別種なのかも知れないと思った。

料理は、全体にとても上品なもので、いかにも薬膳という感じではなくてなかなか好感が持てた。("あやしげ"なんて書いてごめん。)イクチ茸も大根とキュウリのおろし、トンブリでとても上品な和え物に仕立てられていた。後で調べてみたら、実はこの脇役のようなトンブリこそが、地膚子(じふし)という薬草で皮膚の病気に効くというものらしい。イクチ茸自体は単なる付け足しだったようだ。


2005-07-18(Mon)

きのこで客寄せ

近くにある「みえこどもの城」で開催されている「しぜん文化祭2005」に顔を出してきた。夏休み前の子供を主な対象としたイベントなのだが、私が関わっている「レッドデータブック三重2005」のコーナーは写真と資料の展示だけなので全く人気が出そうにない。仕方がないので、そこら辺に生えているきのこを前に並べて客寄せをすることにした。幸い匂いに特徴があるニオイコベニタケとニオイワチチタケがとれたので、これでけっこう楽しんでもらうことが出来た。でも、それよりもっと子供たちに人気があったのがノウタケである。叩くと煙のような胞子がもわっと飛び出すのが何とも快感であるようだ。これから子供向けのきのこイベントを計画されている方は、ホコリタケ系のきのこを乾燥して残しておくと良いだろう。大型のオニフスベなんかだとvery goodだ! ただし、部屋の中はホコリだらけになってしまうけど・・。

きのこを並べ終えて少ししてから戻ってみると、ベニタケ属のきのこの担子器や胞子が見られるように簡易な顕微鏡がセットされていた。しかもメルツァー処理まで施されているではないか!きのこの専門家が誰かいる?? もしやと思って確認したら、すぐ裏のブースで出店されていたのが関西菌類談話会のM山さんであった。よく似た人だなとは思っていたのだが、まさかこんなところに来られているとは思いもしなかった。悪いことは出来ないものである。(^^; それにしても、M山さんの簡易顕微鏡のLED照明はなかなか良かった。輝度が高いためなのか、LEDは顕微鏡用の照明に向いているようだ。同じような顕微鏡があるので、今度自分でもやってみることにしよう。


2005-07-30(Sat)

ちょっとお休み・・

このところ更新が全くないのは、暑苦しくてきのこを探す気分になれないのと、実際、きのこ自体があまり出ていないからである。ならば、久しぶりに海岸探索を楽しんでみようと、早朝河芸町〜津市の海岸を歩いてみた。定点観測を続けていたナガエノホコリタケの発生地では、先日の台風の風で吹き飛ばされてしまったのか、転がっている頭部の数もかなり少なくなってしまい、定点観察用の個体ももう見つからなかった。その他に海岸で見られたきのこといえば、わりと最近発生したらしいドングリタケの仲間とカラカラに干からびたカヤネダケと思われるきのこくらいであった。そのあと試しに立ち寄ってみた津市の公園でも新鮮なきのこの姿は全くなし。やっぱり、もうしばらくきのこはお休みのようである。